代表山崎からのメッセージ
音楽とオーディオの魅力に強く惹きつけられた私は30年近く人生の趣味として楽しんでまいりました。
敷地内にコンクリート打ちっ放しのオーディオ専用の建物を建て、中にフローティング構造のスタジオ級の遮音リスニングルームを作ったこともありました。いまでもほとんど生木張りでしつらえた部屋に入って防音扉を閉めた時の静けさを思い出します。
当時は38センチWウーハーに4インチドライバーとカットオフ300Hzホーンを組み合わせ朝まで片チャンネル400Wパワーアンプのメーターを揺らしたものでした。
リスニング条件と機器の陣容に満足したもののリアルな凄さはあっても音楽の良さは無かったのでしょう。やがてオーディオ趣味に限界を感じだしていた頃にはオーディオより演奏会やライブに足繁く通うことに趣味の主眼が移動していきました。
そこでの多くの体験は部屋に並べたいくつかの有名ブランドさえもブランドの音色だけが売りなのかと思えるほど音楽とは違う音世界にオーディオが成り立っていることでした。一方その反動なのか、演奏の収録にはショルダー型のPCMとβデッキをカメラ用のケースに詰めてよく出かけました。
DATの最初期にポータブル型を入手した時はあまりの軽さとコンパクトさに感激したものです。PCM機材を入れていたケースにDATデッキのほかAKGのマイクと小型マイクスタンドにファンタム電源やキヤノンケーブルまで入れることが出来たことに驚いたものです。しかし一流の演奏家やミュージシャンを聴く機会はここ京都では乏しくて音楽メディアが重要な位置を占めます。
市販機器や雑誌記事のコピー自作機に見切りをつけて音楽の聴こえる自作機を作ることとしました。オーディオが演奏とは別世界であると気付かせてくれた体験は同時に楽器の音色や奏者の仕草の表現にスポットを当ててアンプを作ることが音楽を聴く機器には必要だとも気づかせてくれたのです。
リアルさよりもナチュラルであることを基準にして作るように心がけていました。星の数ほどあるオーディオ機器ほとんど全ての物はグラウンドまわりのノイズ対策が施されていないと気づきはじめた私はそのノウハウが音楽を奏でるアンプの独自性をアピール出来ると判断してテクノクラフトオーディオデザインの立ち上げを決意しました。
テクノクラフトオーディオデザインの第一号機 MODEL1はアルミ材のフライス加工筐体もさることながら、グラウンドノイズスプリットコイルを搭載し マイコンレスリモートコントロールまで考案して実装した記念碑的なものとなりました。
現在の製品はグラウンドまわりのノイズと自然界の音との違いを統合整理したピュアグラウンド理論に基づいた設計をとっています。
是非とも一度弊社の製品をお聴きください。 今までのオーディオとは一線を画す音楽を奏でるオーディオ機器の音質を実感してくださることを望んでおります。
テクノクラフト・オーディオデザイン
代表 山崎恵介
沿革
- 1986年4月
- 1987年3月
- 2001年10月6日
- 2002年11月
- 2003年11月
- 2004年1月26日
- 2004年9月29日
- 2005年4月25日
- 2005年10月
- 2006年4月
- 2007年4月
- 2008年4月
- 2008年11月
- 2009年1月
- 2009年4月
- 2009年6月
- 2009年9月
- 2009年10月
- 2009年11月
- 2010年 2月
- 2010年5月
- 2010年7月
- 2017年9月
- 2020年9月
- 2023年11月
- 社名
- 社名(英語表記)
- 代表者名
- 所在地
- 電話番号/FAX
- 設立
- E-メールアドレス
- 主な事業内容
京都市北区北野にて「テクノクラフト」の名称で現代表 山崎と 当時京都工芸繊維大学の学生であったオーディオ好きの青年とのふたりで販売を目指した管球式D/Aコンバーターの試作をはじめる。
ソニーのデジタルデコードICを使い、B.B社の高次デジタルフィルターとD/Aコンバーターに段間トランス式真空管出力でローパスフィルターを使用しないD/Aコンバーターを試作する。デジタルオーディオインターフェースからD/Aコンバーターチップを青年が担当し山崎は真空管回路を担当する。
青年が卒業を待たずに就職することになり、米国勤務となる。テクノクラフトは活動停止を余儀なくされる。
以後、山崎は独自のアンプ回路の音質向上研究と演奏会やライブに通いそれらを録音する日々を重ねる。
本拠地を京都市紫竹とし、エンジンメーカーから転職した中井氏を技術に迎えて「テクノクラフトオーディオデザイン」として活動を再開する。
友人の電子機器及びコンピューター関連機器社長やフライス加工会社を始め多くの友人の手助けを受けてテクノクラフトオーディオデザイン第1号機の真空管プリアンプ MODEL 1を完成。
入出力端子部でのワンポイントアースを実現するために回路グラウンドを分離する斬新な発想で高音質を得る。ガラスエポキシ両面スルーホール基板に金メッキを施し、パーツ類はコストを考えずに全て聴き比べて選択。マイコン不搭載でのリモートコントロールも自社開発してリモコン対応とした。
真空管プリアンプ MODEL1a販売。
MODEL1の販売価格が当初予定していた倍近くに達したことから、ほぼ同一内容ながらもアンプ基板を一新して設計 製作する。
入出力端子部でのワンポイントアースを実現するために回路グラウンドアイソレーションを引き継ぎ、パーツ類も同一のものを用いてMODEL1と同等の音質を実現した。現在もオールド管球ファンの支持を受けている。
真空管プリアンプ MODEL11販売。
MODEL1からMODEL1aへのコストダウンをさらに進めながらMODEL1の音質を引き継ぐコンセプトで開発 販売される。リモートコントロールの廃止や電源の左右共有化でローコスト化を計る。
ピュアグラウンド理論から見ると問題は多いもののサーキットグラウンドアイソレーションされたMODEL1直系の音質であり同価格帯のプリアンプからは飛び抜けた音質を持つプリアンプである。
真空管パワーアンプ MODEL12販売。
テクノクラフトオーディオデザイン初めての真空管パワーアンプ。MODEL11のペアになるパワーアンプとして企画する。
MODEL11がMODEL1からのコストダウンルートを辿ったのとは異なりMODEL1のマッチングパワーアンプとして試作を済ませていたモノーラル真空管パワーアンプMODEL3としてリリースする予定の回路 基板を1xシリーズの筐体デザインの中に二台納めたデュアルモノーラル設計で製作される。
三極管接続のアクティブロード付きシングルアンプとも言うべきT.A.L.T回路を搭載してアクティブロードなしのシングルアンプに比して2倍の7.5Wを独自のトロイダル出力トランスで得る。
グラウンドノイズスプリット回路やグラウンドアイソレーション等のテクノクラフトオーディオデザインの技術的メソッドをほぼ反映している画期的真空管パワーアンプであり一般市販真空管パワーアンプとは隔絶した音質を持っている。
この年ホームページを開く。
京都市北区衣笠赤阪町の現事業所に移転。
真空管フォノイコライザー MODEL14販売。
MODEL12の回路をフォノイコライザーにアレンジした3段増幅回路でハイゲインを得て僅かな位相補正での安定動作を得ている。
MODEL11・12の音質をフォノイコライザーでも実現する。
真空管D/Aコンバーター MODEL15販売。
デジタルコーデックICやD/AチップICにハイスペック素子よりも省電力素子を採用し、フィルムコンデンサー電源での動作を得て音質向上を果たす。MODEL14と合わせてアナログからデジタルまでの入力コンポーネント化を完成する。
真空管フォノイコライザー MODEL14a販売開始。
MODEL14の初段増幅を電源トランスから専用電源化して増幅段間のグラウンドノイズスプリット回路を形成して音質向上を果たす。この経験から増幅回路のグラウンドのあるべき姿とグラウンドノイズの音質への影響を模索し始める。
この年 真空管ハイブリッドプリメインアンプを試作する。完全なワンポイントアースを具現化した回路の音質を確認する。真空管の低電圧動作とグラウンドアイソレーション出力パワーICの電解コンデンサー無しでの動作に成功する。
このアンプの試作にあたりグラウンドコントロールの必要性と音質の関連ノウハウを蓄積する。
この年ホームページを当時企業カラーとしていたブルー系の色合いに改変する。
MODEL1から搭載していたサーキットグラウンドアイソレーション回路やグラウンドアイソレーション回路などのテクノクラフトオーディオデザインの音質ノウハウを積極的にアピールすることに転換する。
続いてグラウンドノイズスプリッターを搭載するパッシブコントローラーMODEL26販売開始。 グラウンドアイソレーション入力セレクターとグラウンドノイズキャンセラーボリュームを搭載した画期的パッシブコントローラーである。
真空管ハイブリッドプリメインアンプ MODEL37販売開始。 開発にほぼ一年を費やしたテクノクラフトオーディオデザイン初の真空管ハイブリッドプリメインアンプとなる。
グラウンドアイソレーション出力アンプを搭載してグラウンド干渉を避け、パワーアンプの不足分を真空管アンプで補う設計としてテクノクラフトオーディオデザインの音質を得る。
関東での販売業務を目標とする東京営業部を開設する。
FETフォノイコライザー MODEL44を販売開始。テクノクラフトオーディオデザイン初の半導体アンプとなる。
直結回路を採用せずに真空管と同じ回路構成で設計する。このMODEL44開発時に半導体直結回路には特有の音質傾向が有ることに着目してコンデンサー結合回路を採用する。
「直結回路の方がコンデンサー結合回路より音が良い」という「常識」を覆す音質を得る。グラウンドから見ると直結回路が曖昧な動作と音質に終始している事実を発見したことで増幅回路のグラウンドのあるべき姿を掴みはじめる。
デジタル信号からの完全左右グラウンドアイソレーションを実現するためにデュアルコアD/Aコンバーターの試作を終えて基板化する。
MODEL45デュアルコアD/Aコンバーター販売開始。
世界的にも類の無いD/Aコンバーター商品化1号機としてリリースする。
グラウンドノイズスプリッターをD/Aコンバーター出力に採用して次元の違う音質向上を果たしたことからグラウンドアイソレーション理論を進めてピュアグラウンド理論を構築するに至る。
MODEL 35デュアルコアD/Aコンバーターの販売開始。
完成したデュアルコアD/Aコンバーターにデュアル真空管アンプを組み合わせてた新D/Aコンバーター商品となる。
グラウンドアイソレーションの音質がいままでのコンバーターの音質とは異なる事実からグラウンドコントロール理論の構築を行う。
MODEL15aデュアルコアD/Aコンバーター販売開始。
完全グラウンドアイソレーションされたデュアルコアD/Aコンバーターにピュアグラウンド理論を反映させた真空管アンプを組み合わせた音質にグラウンドコントロールが音楽を奏でるオーディオの基礎であると改めて教えられる。シングルコアの他社D/Aコンバーターの音質がひと括りに出来るほどの差をもつ製品となる。
この月京都以外での試聴と販売のための拠点としてテクノクラフトオーディオデザイン試聴ルームを伊勢と広島にオープンする。
同じく12月 ピュアグラウンド理論をアピールするためにホームページの一新を行う。
MODEL 14b真空管デュアルモノーラルフォノイコライザー販売開始。
初段と出力段を分離電源としたMODEL14aをモノーラルフォノイコライザーとしたMODEL 14bにバージョンアップする。単にマークⅢという意味合いを超えてフォノイコライザーの新次元を切り開く、音楽の道具としての理想型となる。 MCカートリッジとMCトランスの左右チャンネル分離発電、分離昇圧の空間再現力を生かしきる分離増幅等価を行う唯一無二の真空管デュアルモノーラルフォノイコライザーとなる。
グラウンドノイズスプリッターエンジKANADEのガラス部品の生産廃止と、ヘアーライン基材加工の問題からKANADEオリジナルの生産が終了となる。後継機を3Xシリーズの筐体を使ったKANADE bbとする。
2009年4月に発売したMODEL44に交流的グラウンドスプリット回路を搭載してデュアルラインFETフォノイコライザーとしたMODEL44aを販売する。グラウンドアイソレーションと同等の交流的グラウンドスプリット回路によるデュアルラインとすることで、左右共通電源でありながらも演奏空間の再現を可能にする。
チューブ・ボルテージ・フォロワー・アンプ回路の第一弾として真空管モノーラルパワーアンプMODEL12M HDをリリースする。当時はチューブ・ボルテージ・フォロワー・アンプではなくハイ・ダンピングファクター=HDアンプと称していた。MODEL12M HD はMODEL52で採用したシングル・クロス・プッシュ・プル=SCPP回路と組み合わせて4Ω負荷で27Wを得る。
チューブ・ボルテージ・フォロワ・アンプ 回路によるプリメインアンプ「TVF-1」をリリースする。
景色や環境に惹かれていた長野県上伊那郡南箕輪村に拠点を移す。
会社概要
長野県上伊那郡南箕輪村 8306-974
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