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FAQ(よくあるご質問)

よくある質問、お問い合わせの内容をまとめました。
みなさんの理解の手助けになれば幸いです。

製品一般について

  • Q:テクノクラフトオーディオデザインの新製品にはパネルにロゴマークのようなものがついています。これは何を表しているのですか?
  • A:テクノクラフトオーディオデザインの製品は音質向上のノウハウとしてグラウンドスプリットコイルを搭載していました。

    このアイデアはアンプ回路の解説の中でも一冊の本が書けると言われるアース=グラウンドの常識を見直す中で発見した斬新で画期的なものです。テクノクラフトオーディオデザインの音質的な特徴をノウハウとせず全面的にアピールすることにしました。

    ①グラウンドノイズスプリッター
    ②デュアルライン
    ③デュアルコア

    現在3種のロゴマークがあります。

  • Q:製品のネーミングはなにかを示しているのですか?
  • A:現在1桁目は次のようになっています。

    1:プリアンプ
    2:ステレオパワーアンプ
    3:モノラルパワーアンプ
    4:フォノイコライザ-
    5:D/Aコンバーター
    6:パッシブコントローラー
    7:プリメインアンプ
    8、9:未定
    10桁目はシリーズを表しています。

    0xシリーズは1xシリーズと同一回路同一部品で筐体をアルミの削り出し仕上げとしています。

    1xシリーズは音質のために最善を尽くしています。ラウンドデザインです。

    2xシリーズは音質とコストとのバランスが考えられています。コーナーポールデザインです。

    3xシリーズはコンパクトでありながらも高音質なものを実現しています。アクリルフロントパネルとしています。

    4xシリーズはよりコンパクトで使い勝手よりローコストでのメソッドを反映させるようにしています。アルミ引き抜き材とアルミパネルの筐体です。

    5xシリーズ以降は現在未定です。

    ナンバーシリーズとは別にKANADEシリーズがあります。KANADEシリーズはグラウンドノイズスプリッターを中心にしたシリーズです。他社製品のシステムに組み込んでもテクノクラフトオーディオデザインの音質を実現できるように考えられています。

  • Q:真空管アンプメーカーなのでしょうか?
  • A:テクノクラフトオーディオデザインでは電源部の電解コンデンサーの音質に問題があるため、極力使わない設計をしています。

    真空管という素子は高電圧小電流であるため高電圧小容量のフィルムコンデンサーとの親和性が高く電解コンデンサーに依拠しない動作 設計ができます。そのため設立当初は真空管アンプをリリースしました。

    またピュアグラウンド理論が成立しないディスクリート半導体直結回路アンプは作っていません。ICやLSIであればモノループ理論を反映出来るために最近では小容量のコンデンサーでも安定動作するものを選別してコンバーターやアンプに生かしています。

  • Q:オーディオは再生芸術なので好みの音質であればいいのではないでしょうか?
  • A:レコードやCDに残された演奏は芸術に値する作品は数多くあります。

    演奏家が後世に残された意味も含めて演奏を忠実に再生する必要があります。一方、個人の趣味としてのオーディオにリスナーの好みを反映させることに異論はありません。

    開発設計者としては演奏家や録音技術者の努力の跡まで感じられる音質は最低限の必要条件と考えています。

  • Q:電解コンデンサーを認めないように感じます。
    マロリーやスプラグの音の良いものを知らないのではないでしょうか?
  • A:往年の管球マニアの方や現在の真空管アンプメーカーでも電解コンデンサー特有の音色を積極的に支持されています。趣味での好みを否定するものではありません。

    実際の音楽や演奏会がどうあろうと好きなオーディオの音色は別であるとしても構いませんが、奏者の音楽に込めたなにかを感じる道具としては問題を感じます。

    オーディオアンプ回路の素子は電源回路のようにパラレル接続でも信号回路のようにシリーズ接続でも同じ音質を出音に及ぼします。電解コンデンサーを信号回路に入れないのはやはり不自然な音質になるからです。ですから電源回路に使っても不自然な音質になります。

  • Q:オーディオは車のように古くなれば乗り換えるものなのですか?
  • A:「オーディオはオーディオ機器の鳴り味の違いや憧れのブランドの機器を部屋に並べて楽しむものです。」大多数の自称オーディオファンの意識はそんなところにあります。

    グレードアップと称される一連の機器の買い替えが何度か済むとオーディオを見極めたかのようにオーディオから去って行きます。ブランド機器も最新機器も大したことはないなと思った時がオーディオとの決別です。

    個人の趣味の範囲ですからそういった事に異論を差し挟むべきではありませんが、オーディオ界にはこのような不毛に近い形のオーディオファンを連綿と作ってきたことを正してもらわなければなりません。

    最新機器も有名ブランド機器も音楽を奏でる資質のある機器はほんの一部です。音楽を奏でる機器を古くなったと買い換えて新しくとも音楽を奏でない機器に変えてしまうことは愚の骨頂です。


回路について

  • Q:グラウンドノイズスプリッターとグラウンドアイソレーションの関係は?
  • A:アース=グラウンドの常識を見直す中でたどり着いたメソッドはピュアグラウンド理論です。

    すべての回路図に必ず表記されているアースを通常の配線と同じレベルで捉えることで見えてくることがたくさんあります。例えば回路図にボリュームが記されている場合スライダーの位置を一番下に下げると信号はアースにつながって音は出ないとしています。

    ピュアグラウンド理論ではグラウンドには信号ラインに呼応するグラウンド信号ラインが常に流れていると考えます。この場合グラウンド信号ケーブルのLCR分(L=リアクタンス、C=キャパシタンス、R=レジスタンス)とボリューム端子の接合点にスライダーがいると捉えます。 グラウンド信号はLCRを伝わりスライダーを通って信号ラインに入るいわば交差点と考えます。音は出なくなったようにも見えますがグラウンドノイズを代わりに引き込んでいます。このグラウンドノイズの伝送を抑える働きをするのがグラウンドノイズスプリッターです。

    信号ラインでのフィルターと同じ考え方ですが、信号ラインに使われているものは使用できません。またグラウンドアイソレーションも同様のピュアグラウンドに基づいています。アースという便利な信号の「捨て場」を認めないので信号は必ず動作環境を担っている電源回路に戻るように設計します。

    1ライン1グラウンドリターンを厳密にしてグラウンド同士を接続しないことが重要です。 グラウンドアイソレーションとは別々のグラウンド同士の非接触を意味します。

  • Q:グラウンドダンパーコンデンサー回路とは何ですか?
  • A:あらゆる電子回路で使われている電解コンデンサーはフィルムコンデンサーに比べて極めて大容量です。大容量を活用する為に主に電源回路に用います。

    大容量電解コンデンサーはCのみが大きいだけでなくLR分も大きな値になります。中容量の電解コンデンサーをパラレル接続してLR分を下げる工夫もありますが、自身の数値はパラレル接続により下がるものの実装面積は大きくなり必ずしも良い結果を得られません。

    ピュアグラウンド理論に照らして考えるとグラウンド側のLCR分と電解コンデンサーのLCR分が直列につながっています。互いのLCR分に載ったノイズ分を打ち消しあうように電子ダンパー回路を入れたコンデンサー回路です。電解コンデンサー特有の音質を打ち消します。

  • Q:テクノクラフトオーディオデザインのフォノイコライザーはM.Mカートリッジ対応に絞っている理由はなにですか?
  • A:モデル 14a は増幅素子に真空管を使っています。真空管ではM.Cカートリッジを直接受けるだけのローノイズ素子がありません。

    またモデル 44a ではFETを使っています。FETにはローノイズ素子がありますが音質的に納得出来るものが見つかりません。

    またグラウンドアイソレーションを考えるとヘッドトランスの存在は理想的な受動的増幅素子です。カートリッジメーカーが市販されているヘッドトランスはその社のカートリッジの音質を最大限引き出すように思われます。

  • Q:グラウンドアイソレーションはモノーラルアンプなら構成できますか?
  • A:左右のチャンネルのグラウンドアイソレーションがステレオでの音楽を奏でる上での要であることは述べました。

    昔のモノーラルアンプを探して使えば左右チャンネルのグラウンドアイソレーションは確立出来ますが、当時の管球式アンプはアース母線式配線のためアンプ内の増幅段同士の干渉があるためにグラウンドアイソレーションだけでは良さに限界があります。それでも左右チャンネルのグラウンドアイソレーションは構築できるためウエスタンエレトリックなどのモノーラル時代のアンプを双組導入される方々もおられます。

    ただ電解コンデンサーには寿命があり、昔のモノーラルアンプは正常動作域から突然外れる可能性は大変高いと思います。