新時代の真空管オーディオアンプ「チューブ・ボルテージ・フォロワ・アンプ」
真空管を用いた従来からある一般的なアンプ回路では、真空管の持つ音楽表現力の一部分しか引き出せていませんでした。
半導体アンプが高出力化やスペックの向上を図る中、真空管アンプは特有の「音色」に依拠して数十年前と同じような回路を踏襲してきました。
曖昧な音階と膨らんだ低音を「暖かい音色」や「柔らかな音質」と称されてはいましたが、真空管の高い内部抵抗によりもたらされた「音色」の換言にも聞こえます。
テクノクラフトオーディオデザインでは真空管の高い内部抵抗を激減するチューブ・ボルテージ・フォロワ・アンプ=Tube Voltage Follower Amplifierの開発に成功しました。
直結回路で構成されるOPアンプや半導体アンプでは容易に構成できるボルテージ・フォロワ回路ですが、真空管アンプでは初段やドライブ段、出力段の間にコンデンサーが入ることが多く、スピーカーの低いインピーダンスに整合させるための出力トランスも存在するため一筋縄ではいきません。
数々の問題が立ち塞がりましたが、真空管の持つ音楽表現力に勝るオーディオデバイスは無いとの思いから研究を重ねて参りました。
完成したチューブ・ボルテージ・フォロワ・アンプは、ダンピングファクター値が従来の真空管アンプより桁違いに高く、大きくうねるスピーカーインピーダンスカーブの影響を受けることがありません。
澄み切って明快な音質、低音域の正確な音階表現を可能としたのです。
「チューブ・ボルテージ・フォロワ・アンプ」は新時代の真空管オーディオアンプなのです。
音楽を奏でる唯一のブランド テクノクラフトオーディオデザイン
<テクノクラフトのグラウンドコントロール技術について解説します。>
A : 蓄音機=機械式レコード再生装置
針先でレコード盤の溝に刻まれた信号を拾い上げ、テコの原理で動きを大きくして振動板に伝えます。 さらにホーンロードをかけて僅かな針先の動きを大きな音量にしています。 音量のコントロールはできませんが、電気回路はなくアー スの問題もありませんでした。 今もSPレコードは蓄音機でかけるとその独特の音色を楽しめます。
B : 電気蓄音機=モノーラルレコードアンプ
真空管の普及によりレコード盤に刻まれた信号をカートリッジで電気信号に変換して増幅するようになりました。 蓄音機では出来なかった音量コントロールが可能になりました。 1チャンネル、1アース、1出力になっています。 アース=グラウンド干渉がなく奥行きを 感じることができます。
C : ステレオレコードアンプ
レコード盤のV字溝に2つの信号を刻み込んだステレオレコード盤の登場によりステレオアンプが普及しました。 ステレオカートリッジの2つの独立した信号を増幅して左右に置いたスピーカーで音楽を楽しむようになりましたが、 2チャンネル、1アース、2出力のためアース=グラウンド干渉がありモノーラルより奥行きがなくなってしまいました。 しかし入力信号はモノーラル×2であるために音楽性があり、今もその良さを求めるアナログファンが多くおられます。
D : CD時代のステレオアンプ
レコードを聴くためのカートリッジが不要になり、手軽に音楽ディスクを聴けるようになりましたが、 カートリッジのように2つの独立した信号ではなく、2つの信号と1つのアースという言わば モノーラル×1.5のアナログ信号を増幅するようになりました。 CDプレーヤーのグラウンド干渉の有る信号をグラウンド干渉しているステレオアンプで増幅して聴くことになりました。 データ上はアナログ時代を凌駕しますが、音質はまったく奥行きがなく平面的な鳴り方をしてしまうために 2つのチャンネルが別々になっているアナログレコードやアナログオープンリ ールの方が良いと言われています。
<続いて、素晴しいオーディオのための、
E : テクノクラフトオーディオデザインだけの 「デュアルコアD/Aコンバータ」
CDプレーヤー等のデジタル出力を用いてグラウンド干渉無しにアナログ信号を得られる世界で唯一のD/Aコンバータです。 デジタルグラウンド、L側グラウンド、R側グラウンドがすべて非接触=分離であるため モノーラル×2というアナログレコード同様の2 つの別々の信号をアンプに送ることが出来ます。 一般市販のD/Aコンバータはすべてシングルコアであるためにグラウンド干渉を起こしています。 デジタルパラメーターの数値をどれほど上げても奥行き表現がありません。 デュアルコアD/Aコンバータによるグラウンド分離=グラウンドアイソレーションは奥行きの再現出来るため、 演奏空間ごと音楽を奏でることができます。
F : 理想のステレオアンプその1=「グラウンドアイソレーションアンプ」
グラウンド干渉を避けるために1チャンネル、1アース、1出力のモノーラルアンプ二台で構成しているステレオアンプ がグラウンド分離=グラウンドアイソレーションアンプです。 今までのステレオアンプのようにグラウンド干渉がないためモノーラル同様、奥行きの深い再現が可能です。 「図E」で解説しているデュアルコアD/Aコンバータを用いると入り口から出口までグラウンド干渉の無い オーディオアンプの新次元を聴くことができます。 グラウンドの繋がっているモノーラルアンプ構成ではないため、デュアルモノーラルアンプと称しています。
G : 理想のステレオアンプその2=「グラウンドポイント・ワンアンプ」
グラウンド干渉を避けるためのもうひとつのアンプ構成が左右のスピーカーのグラウンドを共用させないグラウンドポイント・ワンです。 アンプ部にグラウンドフローティングアンプを採用してスピーカーのグラウンド干渉を避けて奥行きのある再生を可能にしています。 グラウンドポイントが僅かでもずれるとグラウンド干渉を受けるため、厳密な実装が行われています。
H : 広く知られながらも誰も手をつけなかった唯一の解決策 「グラウンドノイズスプリッター」
オーディオ機器同士の接続では信号出力側と信号入力側でグラウンド電位差があるために干渉が起こります。 機器間のグラウンド干渉を避けるために開発されたモジュールがグラウンドノイズスプリッターです。 オーディオ専用3ピンAC電源コードでグラウンド干渉を低減する手法が一時流行りました。 ピンケーブルのシールドよりもグラウンド電位差を少なくしますが、目立たせずに回避しているに過ぎません。 オーディオ的な音色の向上を得られますが、総じて平面的な音場感になります。
I :「巡回ノイズ」を抑え込む 「RNS=リターンノイズスプリッター」
アンプ回路のグラウンドの僅かな抵抗値分はアンプの出力側だけでなくグラウンドに音楽信号を発生させています。
アンプのグラウンドに発生した音楽信号は電源部のグラウンドに戻ると音楽信号を織り交ぜた電圧をアンプに供給するという悪循環に陥り、 グラウンド由来の「巡回」ノイズを常駐させてしまいます。
「RNS」はグラウンド由来の「巡回ノイズ」を抑えて自然な音楽表現が出来るように働きます。
「巡回ノイズ」から開放されたオーディオ回路は演奏空間の表現が出来るようになり、「音色」に縛られて音楽を忘れていたことを思い起こさせてくれます。